『氷川先生はオタク彼氏がほしい。1時間目』読了。ぼくは黒髪ロング職場では冷徹、プライベートでは隙だらけなお姉さん先生彼女が欲しい。
今回紹介いたしますのは、このラノベ。
『氷川先生はオタク彼氏がほしい。1時間目』となります。
著者は篠宮夕先生。ファンタジア文庫から出版されております。
コワモテ、オタクで、友達のいない高校生、霧島拓也。
一昔前のラブコメラノベ主人公を劣化させたような彼は、「出来ないこと」を見極めたうえで、「出来ること」に集中して時間を費やすのがモットー。
オタクの彼女が欲しいなぁと夢見ていたところ、ある日、彼はオタクの美少女、氷川真白に出会い、晴れて恋人関係になることに成功する。
しかし衝撃の新年度、新学期。
氷川が、進級した拓也の担任としてやってきた。
しかも彼女は、学校でもその厳格さで「雪姫」とも呼ばれている、有名な鬼教師だった。
絶対アウトな関係に、氷川のとった選択とは―――
そんな感じで、始まる本作。
ラブコメ系の作品の中でも、今回は特に私一押しの作品となっておりまして。
滅茶苦茶萌えてしまいました。
では早速、ポイントごとに解説させて頂こうと思いまっす!!!!
①メインヒロインである氷川先生が、ほんっとうに可愛らしい!!!
この物語はラブコメである。
ただし、ハーレム型では無い。
ヒロイン一人と主人公の繋がりで描かれるため、ヒロインとしては、ほとんど氷川先生のワントップ。
こういった作品は、一キャラの可愛さをピックアップして書ける。
この作品は特に、その良さが出ている感じだなぁ、と思う。
氷川先生のキャラクターは、一言で言うなら、「ミステリアス・ポンコツ」。
学校では厳しい女教師、「雪姫」。
ただ、拓也といるときは、ガチオタ甘々お姉さん。
教師と生徒って言う関係から、拓也と節度を保とうとしつつ、それでいて、拓也からの頼みなら「少しだったら……」的に崩れてしまうところとか、本当にツボ。
男心をくすぐるギャップが、始終描かれていて、たまらねぇぜコイツは……!!!!
その上で、
②禁断の関係から来るドキドキ……そこから二人で見定めて行く、愛の形の在り方。
ストーリー性も良いんだよ、この作品は。
教師と生徒、という禁断の関係が、この作品におけるラブコメ要素の刺激になっていることは確かなんですが、そこ以外のテーマ性も、補強する役割を持っているんですよね。
ネタばれになるのであんまり語れないんですけど……教師と生徒の恋愛なんてとんでもない、ていう共同体の常識って言うものを、物語開始時から、二人も信じている。
その上で、「俺達が本当にしたかったことは何なんだろう」「こういう関係を続けて行って、自分達はどうなって行くんだろう」っていうところを、不器用に悩んでいって、そして、最後、ひとまずの答えに辿り着いていく。
その流れが、ストーリーとしても美しく、読んでいて、納得させられてしまった。
まとめますが……表紙見て、「こんな先生が学校にいたらなぁ」と思った経験がいる人なら、誰だってオススメ(爆)!!!!
いや、クオリティ高いんですけど、それでもやっぱ、そこに集約されちゃうよねって言う(笑)!!!!
ほんでは~~~~